
横綱の土俵入りは、大相撲の最高峰の儀式です。横綱の両脇に「露払い」と「太刀持ち」がいますね。
東京の西でくもん教室を開いているすずきです。
みなさんの夢は何ですか。私は小さい頃、ころころ変わっていました。小学校の先生、天文学者、それからマラソンランナー。
このお話しは、大きくなったら飛行機を持って、どこでもすきなところへ飛んでいきたいと思っているエルマーが小さかった頃のお話しです。

『エルマーのぼうけん』は「くもんのすいせん図書」に選ばれています。
私はくもん教室を始めてから、”くもんのすいせん図書”を知り、そこに紹介されている本を、日々楽しみながら、趣味を超えたライフワークとして読んでいますよ。

面白そうな本がたくさん紹介してあって、ゆうすけが、また勉強しないで本読んじゃうわね。
長い長いロングセラー
『エルマーのぼうけん』は、アメリカ人のルース・スタイルス・ガネットが1948年に書いた本です。25歳のときに刊行し、その後2冊シリーズ本を執筆しましたが、Wikipediaによれば作品は全部で5つしかなく、プロの作家にはならなかったようです。7人の娘の母として生活を大切にし、2024年6月に100歳でお亡くなりになったと書かれています。
絵付きで120ページの本ですから、楽しくあっという間に読めてしまいますよ。
この本の少し変わったところは、エルマーは「ぼくのとうさん」と紹介されていることです。なので、この本の書き手はエルマーの子どものようです。このことは、続編で何か意味を持ってくるのかもしれませんね。
優しいエルマー
年寄りののらねこを助けようとして、「うちにきてみませんか?」といったエルマーは、母親に怒られます。ミルクをめぐんでやるなんてとんでもない!と。
「これをきいて、エルマーは、とてもがっかりしました。それから、エルマーは、かあさんが、こんなしつれいなことをいったので、ねこにあやまりました。」
エルマーは、普通の子ではないですね。この優しさが物語にとってすごく重要なんです。
ねこも、「こんなとしとったのらねこにやさしくしてくれた人なんか、いままでいなかった」と、声をかけたくれたときに驚きましたから、その後、一気に打ち解けて、エルマーの夢を叶えるために、自分の体験談を話してくれたんだと思います。
カッコいいエルマー
お話しの中心は、まさにエルマーの冒険です。旅行家だったねこが「なきたくなるほど、かなしいもの」を見たといい、エルマーがそれを助けに行く話しです。
エルマーの飛行機の話しから、ねこはそのことを思い出したのです。「どうです、一つ、やってみては?」と言われたエルマーは、
「うん、やってみるとも。」
と、エルマーは、いいました。
かあさんが、ねこにあんまりしつれいなことをしたので、エルマーは、うちから、しばらくにげだすことなんかへっちゃらなきがしたのです。
『エルマーのぼうけん』 福音館書店 ルイス・スタイルス・ガネット P23
と、即答します。
私は、このエルマーの反応は本当に素敵だと思いました。
小さいエルマーが何歳だったかは明らかにしていませんが、すべてのいきものと同じ目線で生きている姿が本当に素晴らしく、この姿勢は、冒険シーンでも生かされます。また、失礼なことをしたお母さんには、怒られても気にしないなんて、カッコいい!
「どびたいさ。とべるんなら、なんでもするよ。」といったエルマーですから、そこに迷いはなかったのでしょう。
夢はいつでも近くにある
自分は今、小学校の先生でも、天文学者でも、マラソンランナーでもありませんが、実は近いところを歩んで生きているのかもしれません。このブログを書いている今は冬ですが、昨日も元旦の冬空を見上げていて、オリオン座の上にある無茶苦茶明るい星は何だろうと考えていました。
今はネットで検索するとすぐわかる便利な時代になりました。それが木星だとわかり、ワクワク大発見!すぐに心は少年時代に戻りました。
あなたが『エルマーのぼうけん』を読んだ後、どう感じたのか、いつかぜひ聞かせてください。

保護者さまへ
日本語訳は1963年が初版です。もう60年も読み継がれているロングセラーですので、幼少時代に読んだ方も多いと思います。我が家では、妻曰く子どものために買ったようですが、私は初めて読みました。
トリビアですが、原題は『My Father’s Dragon』です。この作品しか読まない場合、日本語訳の『エルマーの冒険』の方がすごくフィットしている感じがしますが、作者は間違いなく「父親」と「龍」をテーマにしていますね。「お父さんカッコいい!」という、作者の小さい頃の思いが、作品の原動力なんだと思いました。
本は、単行本とポケット版の二つがあります。3冊セットは単行本もありますが、リンクが多すぎるのはうるさい感じがするので、3冊セットはポケット版のみリンクをつけました。
当ブログは、公文式教室を開設していた元指導者が、個人として執筆・運営しているものであり、株式会社公文教育研究会およびそのグループ会社(本部)とは一切関係ありません。




