『ぼくは、いつでもぼくだった。』~人形が話す言葉は、いつもやさしかった

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製法が天日、平釜なら、天然塩だそうです。豆知識でした。

東京の西でくもん教室を開いているすずきです。

学校に行きたくない、やる気がしない、何事にも自信がない。みなさんは、こんな経験したことありませんか。

そうなるには、何らかのきっかけがあるんですよね。そんな出来事に遭遇(そうぐう)したことはちょっと残念だけど、この本を読むと、たくさんの勇気をもらえると思います。

『ぼくは、いつでもぼくだった。』は「くもんのすいせん図書」に選ばれています。

私はくもん教室を始めてから、”くもんのすいせん図書”を知り、そこに紹介されている本を、日々楽しみながら、趣味を超えたライフワークとして読んでいますよ。

面白そうな本がたくさん紹介してあって、ゆうすけが、また勉強しないで本読んじゃうわね。

「くもん教室」は、独自の教材(算数・数学、英語、国語)を使って、「自分で学ぶ力(自学自習力)」を養います。「可能性の追求」を大切にしている教室です。

「くもんのすいせん図書」は、子ども達に人気が高く、優れた内容の650冊を選りすぐって紹介したものです。詳細は、「くもんについて」をご覧ください。

いっこく堂さんの自己開示

いっこく堂は、腹話術師として有名ですね。

沖縄で過ごした少年時代から、劇団のお仕事、そして腹話術師としてデビューするまでのことが書かれています。

140ページ程度ですが、大きな字で書かれているので、短い時間で読むことができます。

でも、中身はいっこく堂さんの自己開示です。ですから、みなさんの心のうちに、どかーんと飛び込んで来る内容だと思います。

昔はよくあった先生のダメ出し

あんなに面白い話を考えて人を笑わすことが得意な人なのに、いっこく堂さんは、小学校一年生のとき、先生のダメ出しをきっかけに、「やることなすこと、すべてにおいて、自信をなくしてしまいました。」

その後、小学校四年生のとき少年野球のチームに入り、それに没頭するようになります。
ところが、中学校に入り、野球部に入部すると、あるうわさで「無視」されるようになったのです。

何気ない一言、ちょっと意地悪な告げ口から、ひとりの少年がこんなにも苦しむなんて、言った本人たちは、全く分からないでしょうから、残酷な話しですね。

私自身の話しになりますが、小学校のとき母親が美術の先生に呼び出されました。「どうしてこんなに個性のない絵を描くんですか。」と言われて、母親はおたおたしたらしいです。おたおたしていますから、子どもの私にそれをそのまま伝えてしまい、私はそれ以来、絵を描くことができなくなってしまいました。強烈な苦手意識が入ってしまったんですね。これ本当の話しなんです。

腹話術をはじめて知りとった行動は

ちょっと重い話しになりましたが、一つ笑える話が載っています。

中学二年生のとき、テレビのニュースで腹話術をはじめて目にしたいっこく堂さんは、どうしても自分がやってみたいと、いても立ってもいられなくなったのです。

まずは、人形を手に入れなければなりません。そのとき彼のとった行動は。。。
みなさんも、これはさすがにしないよなあって、思うはずです。

 どんなことなら、自分ひとりでできるだろうか……。そして、思いついたのです。

 (そうだ、腹話術だ!中学生のとき、テレビで見た、腹話術だ!)

 ぼくは、このとき、すでに二十八歳になっていました。

『ぼくは、いつでもぼくだった。』 いっこく堂 くもん出版 P124

このとき、十四歳のときの思い出がそのとき突如よみがえるのですから、人生本当に面白いですね。

もしかしたら、中学二年生のときとった突拍子もない行動は、ずーっと先の未来の自分が思い出すための伏線だったのかもしれません。

人形はぼくの分身、ぼくの心の中の声

私は、本を読みながら付箋をつけることにしているのですが、この本は付箋だらけになってしまいました。それだけ、こころに残る言葉がたくさんちりばめられています。

人形は、ぼくを通して、話をしたり、動いたりするのですから、ぼくの分身といえます。ぼくが、だれかをいじめたり、きずつけたりしようとしなければ、人形も、そんなことはしません。人形が話す言葉は、ぼくの心の中の声――、つまり、「ひとりごと」だからです。

『ぼくは、いつでもぼくだった。』 いっこく堂 くもん出版 P103

これは、中学二年生のとき、腹話術のことで頭の中がいっぱいだったときに、いっこく堂さんが考えたことでした。

(だれか、人をよろこばすことができたら、いいなぁ……。人を悲しませたり、きずつけたりするのは、ぜったいにいやだ……)

・・・(中略)あのころ、ぼくの身におこった、すべてのことが、「いま」のぼくをつくりました。

『ぼくは、いつでもぼくだった。』 いっこく堂 くもん出版 P136

この本を書いている今のいっこく堂さんが感じていることです。

私は最初に、やる気も自信もなくしてしまうような、よくない出来事に出会ったのは、ちょっと残念なことだと書きました。でも、その経験が、今のいっこく堂さんの、芸の大本を作っているんだと思います。

他にもいっぱい紹介したい言葉がありますが、あとは、是非本を読んで勇気をもらってください。

あなたが『ぼくは、いつでもぼくだった。』を読んだ後、何を思ったか、いつかぜひ聞かせてください。

保護者さまへ

このブログを書いているのは2025年1月ですが、最近テレビでいっこく堂を見ることが減った気がします。ちょっと気になって調べてみると、しっかりYouTubeやっていました。

「いっこく堂チャンネル」のリンクを以下につけますね。

子どもに向けた書いた本なので、腹話術についての技術的なことは何も書いていませんが、芸を極めるために、ものすごく努力したことが数行だけ書かれています。これも、あることがきっかけでした。人生、無駄なことは何一つないのですね。

当ブログは、公文式教室を開設していた元指導者が、個人として執筆・運営しているものであり、株式会社公文教育研究会およびそのグループ会社(本部)とは一切関係ありません。

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