『先生、しゅくだいわすれました』~先生は子どもの先をゆくプロだった

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男子800メートル競走の世界記録は(2025年1月現在)1分40秒91ですが、1981年6月にセバスチャン・コーが樹立した世界記録から1秒も縮んでいません。

東京の西でくもん教室を開いているすずきです。

みなさんは、宿題忘れたことありますか。

普通ありますよね。私は、忘れた記憶がないのです。いやな奴ですよね。時間を40年以上戻せば、ちゃっかり忘れて困っている自分を発見するかもしれませんが。

さて、忘れたとき、どうやって言い訳しましたか?

『先生、しゅくだいわすれました』は「くもんのすいせん図書」に選ばれています。

私はくもん教室を始めてから、”くもんのすいせん図書”を知り、そこに紹介されている本を、日々楽しみながら、趣味を超えたライフワークとして読んでいますよ。

面白そうな本がたくさん紹介してあって、ゆうすけが、また勉強しないで本読んじゃうわね。

「くもん教室」は、独自の教材(算数・数学、英語、国語)を使って、「自分で学ぶ力(自学自習力)」を養います。「可能性の追求」を大切にしている教室です。

「くもんのすいせん図書」は、子ども達に人気が高く、優れた内容の650冊を選りすぐって紹介したものです。詳細は、「くもんについて」をご覧ください。

2025年1月現在、現役バリバリの作家さん

山本悦子さんは、2025年1月現在、現役バリバリの児童文学作家でした。今も書き続けているから、今後もっと有名な作品が生まれるかもしれませんね。

小学校と中学校の先生だったみたいです。先生と生徒のやり取りが、あんなに自然に書けるのは、ご自身が先生だったからなのでしょう。

この本は、小学4年生のゆうすけ君が、宿題を忘れたことから始まるお話しです。

先生のみごとな、考えぬかれた返し

「ゆうすけくん、だめだなあ。
 ウソをつくなら、
もっと上手につかなくちゃ」

「え?」

目を開けると、えりこ先生とばっちり目が合った。

「ウソをつくなら、すぐばれるようなのはだめだよ。もっと、ばれないようなので、それから、聞いた相手が楽しくなるようなのじゃなくちゃ」

『先生、しゅくだいわすれました』 山本悦子 童心社 P11-12

この先生の返しがすごくないですか。

知恵が働くみなさんは、この後の展開ちょっと読めますよね。
「上手にウソがつけたら、……しかられないってこと?」
先生もおそらくそれは想定してたと思うんです。

さて、子どもは一生懸命上手なウソをつこうとがんばります。
私は、さすが(学校の先生という)プロだなと思いました。

悪乗り先生、大いにたのしむ

「でもね、乗りごこちは、あまりよくなかったなぁ。かたかったのよ、思ったより。首の横に大きめのうろこがあって、背中をまたいで、それをつかむのよ。竜って長いしっぽを左右にゆらしながら、ずんずん空を上っていくの」

『先生、しゅくだいわすれました』 山本悦子 童心社 P75

先生の悪乗りには感動です。黒板に絵をかいたり、よっぱらいのふりしたり、それはそれは大変な演技です。これも、生徒に宿題について考えさせるためですね。

え?何でこれと宿題が関係するのですか。それは読んでのお楽しみです。

保護者さまへ

私は作者のこと全く知りませんでした。「山本悦子のひとりごと」という日記を公開しています。作家がブログのようなものを公開するって、結構勇気のいることだと思うんですよね。
読んでみると面白いです。

私は、子どもたちがこの本を読んだら、先生のことをどう思うのかが知りたいです。

大人目線からすると、この先生「神だな」(出ました!どこかで聞いたセリフ……「一房の葡萄」)って思ってしまうのですが、子どもにはどこまで刺さるのかなって、興味があります。

当ブログは、公文式教室を開設していた元指導者が、個人として執筆・運営しているものであり、株式会社公文教育研究会およびそのグループ会社(本部)とは一切関係ありません。

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