『先生のつうしんぼ』~このアイデア、すごくないですか!勝手に想像して泣く私。

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昔「どくがめ」という童話はありませんでしたか。今調べると、なぜか「飴は毒」としか出てこないのです。東京の西でくもん教室を開いているすずきです。

みなさん、小学校3年生のころの学校の思い出って何でしょうか。

私が小3の頃は、それこそもう大昔のことなので、ほとんど思い出せません。学校の場所や校舎や校庭、それに担任の先生やクラスメートもある程度思い出せるのですが、具体的な思い出が浮かんできません。

その点、ちょっと寂しいです。

もし、この本のあるような、夏休みに長野にあるお友達のおばあちゃんの家に1週間泊りに行ったり、お見合い相手に生徒が描いた絵をプレゼントする先生に出会ったりしていたら、50年近く経っても忘れることはないだろうなと思います。

『先生のつうしんぼ』は「くもんのすいせん図書」に選ばれています。

私はくもん教室を始めてから、”くもんのすいせん図書”を知り、そこに紹介されている本を、日々楽しみながら、趣味を超えたライフワークとして読んでいますよ。

面白そうな本がたくさん紹介してあって、ゆうすけが、また勉強しないで本読んじゃうわね。

「くもん教室」は、独自の教材(算数・数学、英語、国語)を使って、「自分で学ぶ力(自学自習力)」を養います。「可能性の追求」を大切にしている教室です。

「くもんのすいせん図書」は、子ども達に人気が高く、優れた内容の650冊を選りすぐって紹介したものです。詳細は、「くもんについて」をご覧ください。

おかいこさん

この本では、かいこを育てて、最後は教室で絹を織るところまでの話しが描かれています。

吾郎と伸一が、荒川土手で出会ったおばあちゃんから、たくさんのかいこを学校で飼ってほしいと頼まれたのがきっかけです。

かいこ、まゆ、生糸、絹。製糸業は、昔日本が世界に誇る一大産業でした。地理の授業で習いましたよね。

この本を読むだけで、かいこの一生に詳しくなれます!

生徒の前で素直にあやまれる先生ってすごい!

私がこのお話しで心に残るシーンは、2つありました。

1つは、にんじんが食べられなくて、いちど口にいれたにんじんを、ちり紙のなかへはきだして、ポケットにしまっている先生が、生徒にばれて、あやまるシーンです。

そもそも、そんな先生いるかなって笑いたくなりますが、その謝り方がいかにも誠実で、これなら、小学生はみんな許してしまうと思います。

もう1つは絵葉書のシーンです。先生は、歩き旅行をしていることを生徒一人一人に絵葉書で伝えています。もらった生徒は本当にうれしそうです。

生徒と先生という関係性は本当に特別だなと思います。中学・高校で部活に入れば、先輩と後輩という関係性ができますね。社会人になって会社に入れば、上司と部下という関係性ができます。でも、手紙をもらえただけでうれしいと感じる関係って、なかなかないような気がします。

先生のつうしんぼ

にんじんをこっそり食べない先生を知ってしまった生徒が、先生に通信簿をつけようと思ったことが、この本のはじまりです。ダメ先生だから、自分たちが通信簿つけてあげようというわけです。

でも、考えてみたら、先生って常に生徒全員から見られている存在ですね。

クラスに生徒が30人いるとします。先生は生徒それぞれに1つの通信簿をつけますが、生徒が生徒につけたら、先生1人に30通りの通信簿ができます。

私が小学校の先生になったら、絶対に生徒に通信簿をつけてもらおうと思いました。かなり、ドキドキですが。

書かれたことは、真摯に(誠実に・真剣に)受け止めます。生徒一人一人が一生懸命書いてくれたものは、本当に一生の宝物になりますね。

そして、何十年かして、同窓会に呼ばれた先生は、満を持して生徒からの通信簿を披露します。そのシーンを想像するだけで、涙が出てきます。

それは、生徒の心の中にも、一生忘れることのない思い出になると思います。

保護者さまへ

宮川ひろという児童文学作家を私は知りませんでした。たくさんの作品を書いていて、びっくりしました。『おしいれのぼうけん』の古田足日や<モモちゃん>シリーズの松谷みよ子と同世代のようです。

子どもも親も、先生に対するまなざしが優しくて、読んでいてホッとする作品です。

当ブログは、公文式教室を開設していた元指導者が、個人として執筆・運営しているものであり、株式会社公文教育研究会およびそのグループ会社(本部)とは一切関係ありません。

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